2016年12月3日、豊洲キャンパスにて、公開講座「人とロボットが融合するまちづくり~2020年に向けて~」を開催いたしました。工学部建築学科の志村秀明教授と工学部機械機能学科の松日楽信人教授による合同開催で、約20名の社会人の方が聴講しました。
前半の講座(志村教授)では、東京湾岸地域でのまちづくり活動を紹介すると共に、ロボットとの連携を模索している「豊洲クルーズガイド」や「月島路地歩きガイド」といったまちづくりを紹介しました。
東京湾岸地域は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて益々注目を浴びています。新住民や来訪者、外国人が急増しています。これらの方にまちの歴史や文化を知って頂くことは、まちづくり上重要ですが、人出不足や言葉の壁などもあり、人材育成と共にロボットとの連携が期待され、少しずつ実現し始めています。
後半の講座(松日楽教授)では、ロボットの最新動向と研究室で開発しているカメラマンロボット、挨拶ロボットなど、人と共生するロボットについて紹介すると共に、実際にデモを行い、参加者に体験していただきました。
ロボットの世界は、従来の産業用から人との共存を目指す段階に移っており、現在は地域の中での使い方、使われ方を考えるフェーズに入っています。「まちづくり+サービス工学+ロボット」の視点から研究を進めています。
まちづくりにおいても、人の活動支援や外国語対応などでのロボット活用はもちろんのこと、ロボット活用をきっかけに、市民参加や連携が誘発されたり、大学内外の連携が促進されたりする効果も期待されます。
人とロボットが共存した社会の構築に向け、今後ともロボットの製作支援技術やネットワーク化技術を研究・開発すると共に、実際のまちづくり現場でコラボレーション型の実証実験を行い、フィードバックを繰り返していく予定です。
本講座は、「ロボット技術による見守り・健康支援等スマートタウン構築」プロジェクトと「内部河川・運河の活用とコミュニティ強化」プロジェクトの連携により実施されました。
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