About-COC
【本学の取り組み】 文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」 | ||
◆ 採択を受けて |
このたび、本学は、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」『「まちづくり」「ものづくり」を通した人材育成推進事業』について、採択されました。
文部科学省が設定する本事業の背景には、急激な少子高齢化、地域コミュニティの衰退、グローバル化によるボーダーレス化、新興国の台頭による国際競争の激化など、我が国が置かれている困難な状況に対し、全国の様々な地域発の特色ある取り組みを進化・発展させ、地域発の社会イノベーションや産業イノベーションを創出していくことが急務とされている、ということがあります。 本学においては、建学の精神として「社会に学び社会に貢献する技術者の育成」を掲げ、全学を挙げて教育・研究・社会貢献活動に邁進しているところであります。本事業の目的とするところは、本学の建学の精神と大きく符合し、「地域とともに生き、地域とともに学生を育む実践教育の場」として本事業をとらえ、学生がしっかり学び自らの人生と社会の未来を主体的に切り開く能力を培う大学、地域の知的基盤としての役割を果たす大学となることを目指して参ります。
本事業への具体的な取り組みといたしましては、本学の持つ工学に関する「知」を、キャンパスが立地する江東区・港区・埼玉県(さいたま市)を中心とした「地」に広く役立てるべく、これまで培ってきた研究活動をベースに、「まちづくり」および「ものづくり」の観点から7つのプロジェクトを立ち上げました。それぞれのプロジェクトにおいて、地域の抱える課題を抽出・分析し、その解決を図るプロセスをPBL(Project Based Learning)として教育課程に組み込み、PBLを通じて生まれた成果については、「まちづくり」においてはシンポジウムや成果報告会、「ものづくり」においては製品化・事業化・技術イノベーションという形で地域に還元することを目指します。このように教育・研究・社会貢献(イノベーション)を三位一体で推進することで、同時に大学の教学理念である「社会に学び社会に貢献する実践型技術者の育成」の達成を図る所存でございます。
地域の皆様や各界の皆様におかれましては、本事業の主旨をご理解いただき、諸活動の推進についてご協力賜りますようお願い申し上げます。 |
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◆ 地域共創センターの創設 |
◆ 地域共創センターの活動 |
地域共創センターは、江東区、中央区、港区、さいたま市、上尾市等の地域と連携し、 地域イベントの開催、技術相談、フィールドワーク等、地域の企業・住民・自治体との コミュニケーショの機会を促進いたします。 |
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- ロボット技術による見守り・健康支援等スマートタウン構築プロジェクト
- 高齢者・子供の見守り、 防犯、災害、緊急時などの地域コミュニティの強化
- ロボットシステムの構築と実証実験による、QOL(Quality Of Life)向上へのアプローチ
- 共通ロボットプラットフォームの活用によるイノベーションの創出
- 木材流通加工業との連携による居住環境の改善プロジェクト
- 共同住宅の老朽化、高齢者の一人住まいによる、「住まい」と「住み手」のミスマッチへの対応
- 地場産業の再生・活性化に関する支援
- コミュニティの希薄化と高齢化に伴う社会変化への対応
- 内部河川・運河の活用とコミュニティ強化プロジェクト
- 高マンション居住率・人口増加・都市開発による地域連携の希薄化への対応
- 市民と連携を強化し、地域再生に寄与できる体制基盤づくり
- 運河・河川の活用による都市の魅力づくりと再生
- 定期的な学習会やイベントの開催、アクションリサーチの実施、キャンパス等を拠点とした地域連携の場づくり
- 材料・製造工程革新によるものづくりの国内回帰プロジェクト
- 労務費の安価なアジア諸国での製造シフトによる、ものづくり企業の空洞化への対応
- 地域企業の研究支援、新商品開発、設計/製造/販売プロセス革新をサポート
- シニアライフを支援するものづくり企業へのイノベーション創出サポート
- 芝浦アーバンデザインスクールプロジェクト
- 発展するIT産業、デザイン産業、高所得の住民のニーズへの対応
- 歴史・緑・水に恵まれた環境を景観形成・都市観光に生かした都・国の魅力の創出
- 政治・経済・文化の中心地として活発で良好な環境作り、商業・業務・住宅のきめ細かい共存
- まちづくりコラボレーション~さいたまプロジェクト
- 多様な主体(市民・企業・行政・大学等)の協働による都市・地域計画システムの創出
- 経済力維持・向上、超高齢社会を支える活力ある都市環境の形成、低負荷環境の創出
- 市民が参画しやすいまちづくりプラットフォームの創出
- 低炭素パーソナルモビリティ開発プロジェクト
- 「次世代自動車・スマートエネルギー特区」向け低炭素型パーソナルモビリティの開発
- 都市としての個性創出、地域経済を牽引する企業の排出、商店街機能の回復
- 公共交通から離れた地域、短距離の自動車利用抑制、高齢化に対応したモビリティの開発
- システム思考を用いた地域間連携型6次産業創成プロジェクト
- 大消費地域であるさいたま市の食品加工・販売流通企業と過疎地域の農水産業の連携
- 農水産業やそれらの加工・販売について実践的な知識と知見を学修
- 機械系ものづくり産業地域との連携による技術イノベーション創出のための実践教育プロジェクト
- 様々な機械製作技術を有した中小企業の連携による、問題創出、開発・試作力の発揮
- システム工学を用いた演習による、アイデア創出、プロトタイピング、問題発見、開発
- 問題発見のための方法論の実践、デザインレビューを通じたコミュニケーションスキルの向上
- 地域と医療に貢献するマイクロ・ナノ医工連携イノベーションプロジェクト
- 実践型マイクロナノ教育プログラムマイクロナノプラットフォームの開発
- 小中高生を対象とした、マイクロナノ技術のサイエンスコミュニケーション活動の開催
- 中小企業を対象とした、本学の有するマイクロナノ技術など最先端の技術指導の実施
- 東京湾岸域における交通・都市プロジェクトの未解決計画を対象とした産官学共同PBLプロジェクト
- 官公庁や企業の実プロジェクトを題材に学生の新しい着想で検討するPBL(Project Based Learning)の教育環境の向上
- 計画策定の一連を体験し、官公庁や企業を相手に議論することによる即戦力に近い学生の育成
- PBL教材の開発、PBL実施方法改善についての企業との意見交換や評価アンケート