地域計画演習(2017年度)の最終発表会を行いました

2017年12月21日、豊洲キャンパスにて、土木工学科のPBL「地域計画演習」(学部3年生)の最終発表会を行いました。

この授業は、今まで座学で習ってきた知識をベースとして、実際の地域における課題を題材に、現況・課題の分析から、コンセプト立案、代替案の提案と評価まで、交通・まちづくりに関する実務に即したプロセスを一通り行う演習です。

25名の学生と担当教員2名およびTA5名に加え、官公庁や交通・開発など様々な分野の専門家である外部コメンテーター20名が参加しました。

学生は5チームに分かれて提案を行い、コメンテーターからの質問や評価を受け、質疑を行います。本年度からは新たに新宿エリアが対象に加わりました。

◆2017年度のテーマ
●人の未来を結ぶLRT
・亀戸駅と新木場駅を結ぶことで、地域全体の魅力を向上させるとともに交流が活発化することをねらう提案
●江東区・墨田区水辺再生計画
・船を通して伝統を知ると共に、スカイツリーと浅草を結ぶ舟運ルート、水辺の拠点形成を提案
●日本橋班〜活気にあふれる日本橋
・八重洲や丸の内との一体性を高めて全体的な金融エリアを形成するために、昭和通りの地下横断を提案
●新宿大改造〜廻れる新宿 繋がる新宿
・新宿駅の混雑緩和やインバウンド対応を見据え、環状モノレールや改札・バスターミナル等の整備を提案
●第二東京湾岸道路計画〜物流と一般車の分離
・東京湾岸道路の混雑を緩和するために、中央突堤の物流基地化、コンベアによる物流システムを提案

 


質疑では、代替案の設定内容、評価の分析方法などについて、厳しくも暖かいコメントが寄せられました。また、講評では、単なる「専門家(施設)」の提案ではなく、人がどう動くか、ビジネスやライフスタイルなども見据えた計画が重要とのコメントがありました。学生たちも「地域」を計画していく楽しさと難しさを学びました。

本演習の成果は、コメンテーターだけでなく、学生による自己評価も計測しており、PBLにおける学修効果について、継続的にデータを蓄積する場ともなっています。

本演習は、「地域課題解決思考を通じた土木技術アクティブラーニング」プロジェクトの一環として行われています。

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