土木工学総合講義のプレゼンテーション審査を行いました(2016年度)

2017年1月12日、豊洲キャンパスにて工学部土木工学科の「土木工学総合講義」(3年生)の公開プレゼンテーション審査を行いました。

土木技術者は、事業に係わる中で市民と接する機会が大きく増加しており、土木工学科の卒業生も、行政職員やコンサルタント、事業主体の技術者などとして、地域住民の方々とコミュニケーションを行う機会が多々あります。

本授業は、技術者の卵である学生のコミュニケーション能力向上のための授業プログラムとして、「交通計画技術を市民にわかりやすく説明する方法」について、学生たちが学び、近隣の方々にプレゼンテーションを行い、審査していただくものです。


本年度は、中央区の地下鉄新線計画を題材として、「交通・交通計画」、「交通需要予測」、「費用対効果分析」という3つのテーマについて、学生15名(3グループ)が発表を行いました。また、教職員・TA4名と「晴海をよくする会」関係者の皆さま25名にご参加をいただき、審査と貴重なコメントをいただきました。

 

【いただいたコメントの例(抜粋)】
(交通計画や需要予測、費用対効果の内容について)
・「便益」にはどこまで含まれるのか(周辺商店の売上向上などはどう考えるか)
・既存の路線がない新線建設で、どのように交通を配分するのか
・計算の正確性、予測とのズレは技術的にどこまで改善できるのか
・OD表の発生・集中交通量には、観光客はどう換算されているか
(専門用語や概念について)
・「交通計画」と、具体の事業計画の違いをわかりやすく示すことが大事
・「鉄道不便地域」などといった専門用語について解説が必要
・「満足度」はどのように決まっているのかなど、背景の解説が必要
(中央区の地下鉄計画や現状について)
・現状はどういった段階か
・発表された地下鉄新線の費用対効果についてどう考えるか …等々

当日にご記入いただいた審査シートの内容も含め、今後の授業改善に活用していきます。

本授業は「地域課題解決思考を通じた土木技術アクティブラーニング」プロジェクトの一環として行っています。

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