2017年11月23日、豊洲ユニバーサルデザイン探検を行いました。これは、豊洲に関わる障害者、地域住民、学生が、一緒にまちの改善点を見つけていくものです。
多様な学科の学生が参加する共通科目の授業「福祉と技術」と「Information Accessibility」をベースとしており、人々の生活を支える技術者のたまごとして、各々の専門性から住みよい街、暮らしやすい街を考え続けていくための基礎的な視点を養成します。
昨年度は、車いすを用いて実施しましたが、今年度は、アイマスクを使用して、全盲体験を行いました。初めに白杖の使い方についてレクチャーを受け、その後、二人一組でペアになり、大学キャンパスから駅周辺まで、白杖や同行者のガイド、壁面などを手がかりに「探検」しました。教員・講師5名、学生24名(TA/SA、留学生含む)、地域住民5名(通訳含む)が参加しました。
キャンパスに戻ってからのディスカッションでは、点字ブロックや触知地図(有効性がわかった、形状がわかりづらかった、必要な場所にない)、エスカレーターの乗り降り(怖かった、この様にするとよい、現状や国のガイドライン策定状況)、周囲の状況(歩きスマホやイヤホンをしている人が気づいてくれない)などについて、学生の視点からの発見や質問、障害者の方からの回答などを行いました。豊洲は市街地整備が進んだまちですが、歩行空間上に木の枝が張り出すことで枝が目に当たりやすいなど、新たな課題も発見されました。
本探検は「豊洲ユニバーサルデザイン探検隊 -みんなにやさしい豊洲の街を目指して-」の一環として行われました。