2020年7月11日、東京都港区の芝浦港南地区総合支所にて開催された「知生き人(ちいきじん)養成プロジェクト」の第2回講座で、システム理工学部の増田幸宏教授が講師を務めました。
「知生き人(ちいきじん)養成プロジェクト」は、芝浦港南地区の在住者、在勤者、在学者を対象として、地区内にキャンパスを有する東京海洋大学及び芝浦工業大学等と連携しながら、地域の多種多様な情報を学ぶ場を提供する事業です。
本講座では「暑い夏の過ごし方を考えてみよう!暑熱環境計測・発見ツアー」をテーマに、芝浦港南地区のまちを歩き、身の回りの暑熱環境の実測し熱中症リスクの発見をするツアーを実施しました。
参加者は「芝浦港南地区 水辺資源等が豊富なこのまちの魅力」のレクチャーを受けた後、放射温度計や風速計、熱中症の指標である暑さ指数(WBGT)等の様々な計測器を持ち、まち歩きに出発!日差しの強い場所と日陰のある場所の温度や、アスファルトと土の表面温度の比較、橋の上やビルの谷間で風の強さを計測しながら、身の回りの熱中症リスクについて学びました。
今回の講座を通じて、方位や風の流れ、土の涼しさや街路樹等の自然空間や、日陰も上手く活かした「まちづくり」の大切さを実感しながら、水辺や緑陰のあるまちの魅力を再発見しました。
*暑さ指数(WBGT): 人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標(環境省HPより)
受講生である地域の方々が、地域に関する知識を習得することで、自らが新たなまちの魅力を発見し、まちの将来を考えるきっかけとなり、新たなコミュニティ形成を推進できるような人材として育っていくことが期待されます。本学もその様な人材育成、コミュニティ形成に貢献していきます。
-->「知生き人(ちいきじん)養成プロジェクト」WEBサイト(外部リンク)