2018年1月17日、すみだテクノプラザにて、「建設工学演習・プランニング」の最終発表会を行いました。
本演習は、墨田区の曳舟駅周辺を対象に、学生が自ら対象地域と課題を設定し、まちづくり提案を行うもので、担当教員も建築・土木・都市計画分野の各分野にまたがっています。
曳舟駅周辺は、風情ある路地や長屋などの歴史性、町工場の伝統などが残る一方、細街路や老朽建物が残り、高齢者も多いなど、防災や福祉分野の課題も残る地域です。また、駅周辺では近年再開発も進行しており、まちを取り巻く環境に変化が見られます。
当時は、学生11名(3グループ)が発表を行いました。教職員8名に加え、周辺地域の企業・NPO・福祉サービス・金融機関等の関係者の皆さま9名に参加をいただきました。
提案テーマ
■京島地区における住み替えと建て替えのサイクル
・住み替えと建て替えを並行して行いながらまちの更新を行っていく提案
■京島3丁目再興計画
・地域に残る町工場の職人や技術に着目し、服飾から地域活性化を図る提案
■Ring〜リング道路から京島の価値をつくる
・リング道路に着目し、町工場の集積やアフタースクールの拠点などをつくる提案
まちづくりでは、地域課題を解決するためには、居住や産業、市街地の空間などに深く切り込んでいくことが求められます。また、空間、事業、人々の活動など多面的な意見に配慮しつつ、魅力的な将来像や説得力のあるストーリーが求められます。講評では、教員だけではなく、関係者の皆さまからも、各分野のプロとして貴重なご意見をいただき、貴重な機会となりました。
今後、機会があれば、地域の自治会などにも出向いて発表し、提案をブラッシュアップしていきたいと思います。
本演習は「気候変動と地震災害に適応したレジリエントな地域環境システム」の一環として実施しています。