曳舟駅周辺を対象とした演習が本格始動しました

2016年11月16日、すみだテクノプラザにて「建設工学演習・プランニング」の中間発表が行われました。

この演習は、建設工学専攻の修士1年を対象として行われるもので、工学部、システム理工学部、デザイン工学部出身の学生による混成で5チームを結成し、自ら対象地域や課題を発見して、まちづくり・建築の視点から解決策を提案します。

今年度からは墨田区の曳舟駅周辺(向島・京島地域)を対象としています。当地域は、風情ある路地や長屋などの歴史性、町工場の伝統などが残る一方、細街路や老朽建物が残り、高齢者も多いなど、防災や福祉分野の課題も残る地域です。また、駅周辺では近年再開発も進行しており、まちを取り巻く環境に変化が見られます。そのような中、学生14名が下記5つのテーマから提案を行いました。

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【中間発表提案テーマ】 ※今後の検討により変更される場合があります
『集まれ!鳩のまち商店街』
・鳩の街通り商店街を対象として、歩行者・自転車空間の分離や多世代交流拠点を提案
『京島らしさを残した開発手法』
・京島地区の特性として裏空間やコミュニティに着目しながら、共同建替の手法を提案
『京島の魅力を伝える通りの提案』
・京島地区の特性として住工混在に着目しつつ、まちのアップデートを図る方法を提案
『商店街の更新プロセス提案』
・下町キラキラ橘商店街を対象として、非日常の時間を楽しむ商店街への切り替えを提案
『曳舟駅周辺改良計画』
・公共交通や防災などの観点をふまえ、駅周辺の市街地更新を提案

建築・土木・都市計画分野の担当教職員7名に加え、市街地整備や福祉・防災・生活に関わる企業・行政・団体の関係者7名にも参加をいただき、専門的な視点からご意見をいただきました。学生たちは、いただいたご意見をふまえ、1月18日(水)の最終発表に向け、更に提案を練り上げていきます。

 

本演習は「「気候変動と地震災害に適応したレジリエントな地域環境システム」の一環として実施しています。

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