大宮駅東口「熱中症リスク発見ツアー2016」の報告・まちづくり提案を行いました

平成28年10月20日(木)、大宮駅東口協議会の例会にて、熱中症リスク発見ツアーの報告を行いました。

本ツアーは、システム理工学部環境システム学科環境基盤研究室(増田幸宏准教授)により行われているもので、大宮駅東口を対象に、地域の方と一緒にまちを歩き、暑熱環境の計測や熱中症リスクの体感を行うものです。8月24日にツアーを実施しました。

今回の報告会では、自然の力を活かしたまちづくりについて増田准教授よりミニレクチャーを行うと共に、ツアーの実施報告、暑熱環境の視点からのまちづくり提案を学生から行いました。増田准教授と学生3名、地元住民・行政など約30名が参加しました。

 

テーマ「熱環境から見る大宮の現状とまちづくり提案」
・自然の力を活かしたまちづくり-都市の「風の道」
・熱中症リスク発見ツアーの報告
・熱環境に配慮した大宮東口エリアのまちづくりに向けて

 

熱中症のなりやすさに関する指標「WBGT」を下げるための中央通り・区役所前通り・仲町三丁目で具体のアイデア提案、「風」に着目したまちづくり提案、「グリーンインフラストラクチャー」のまちづくり提案などが発表されました。

※WBGT:熱中症予防を目的として設定された指標(暑さ指数)、WBGT28℃以上で「厳重警戒」レベル

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意見交換では、下記のようなご意見をいただきました。
・昨年度の分析からまちづくり提案に近づいた。
・データを示しながらの提案が参考となった。
・氷川参道では歩行者専用化を検討中であり、駅からの快適な歩行空間の連続性が重要。
・緑が大切という認識の一方で、地域にも落ち葉や維持管理から樹木を避ける声もある。
・大宮駅東口協議会では見沼田んぼに着目している、大学とも連携できると良い。 …等々

環境基盤研究室では、今後とも大宮駅周辺や市内での熱環境測定・分析を通じて、まちづくりに対する提案を続けていきます。

 

本ツアーは「気候変動と地震災害に適応したレジリエントな地域環境システム」の一環として実施されました。

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