大宮駅東口「熱中症リスク発見ツアー2016」を行いました

システム理工学部環境システム学科環境基盤研究室(増田幸宏准教授)では、都市の高温化が深刻化していく中でも「安心して歩いて暮らせるまちづくりを環境面から考える」検討を進めています。

昨年度より、大宮駅東口を対象として、地域の方と一緒にまちを歩き、暑熱環境の計測や熱中症リスクの体感を行う「熱中症リスク発見ツアー」を行っています。

2016年度は、8月24日に、増田准教授・研究室学生、地域住民や自治体の方、合計10名でツアーを実施しました。大宮駅東口から中央通り、氷川参道、大宮区役所・大宮小学校を一周するコースで、温度・湿度・風速・WBGT(※)・各場所の表面温度などを計測し、体感との比較を行いました。

※WBGT:熱中症予防を目的として設定された指標(暑さ指数)、WBGT28℃以上で「厳重警戒」レベル

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終了後には、以下の様なご意見をいただきました。
・熱環境という視点からまちを見る体験は新鮮だった。
・高温になる道路舗装などについて環境対策を義務付けてもよいのではないか。
・東西方向の道路では南側、北側の熱環境が大きく異なるので、植栽等も異なってよいのではないか。
・実際に道路の整備や維持管理を行う部署も参加するとよい など

今後、ツアーや研究室での測定結果をわかりやすく整理・分析するとともに、暑熱環境の観点からのまちづくり提案を検討し、地域で共有できる報告書をとりまとめていきます(10月の大宮駅東口協議会例会で発表予定)。

本ツアーは「気候変動と地震災害に適応したレジリエントな地域環境システム」の一環として実施されました。

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