分野別の研究状況
Topics
■研究分野
予後の速やかな改善
■メンバー

山本 紳一郎(生命科学科教授)
花房 昭彦(生命科学科教授)


■研究のポイント・ニーズ


運動機能障がいを有する疾患には、急性期に機能回復訓練を開始する早期リハビリテーションが有効である。これまでに開発した「空気圧人口筋を用いた免荷式歩行訓練システム(AirGait)、「上肢運動を誘導する免荷式歩行補助装置」の更なる臨床応用を目指す。また、近年開発されているiPS細胞などを用いた新たな細胞工学的治療の実現には、これに対するリハ技術の開発が必須である。AirGaitについて、動物実験を用いた歩行訓練システムを開発するとともに、生理学的な解析を進め、最適化を推進する。
さらに、義肢装具は、様々な運動機能障がいに対する早期リハの処方としても活用されているが製作はすべてオーダーメイドであり、その技術は義肢装具士の伝統的なスキルに依存している。これまで検討した義肢装具士のスキルの定量化、有限要素法や実計測による検証に引き続き、3Dプリンタを用いた設計支援システム(CAD/CAM)の開発を目標とする。


1.早期リハビリテーションの実現

・運動機能障がい※を対象とした開発コンセプトの決定、設計、試作

・健常者を対象とした評価実験、試作機の改良

・高齢者や障がい者への臨床応用実験、最終完成形


2.ニューロリハビリテーション研究の推進

・運動機能障がい※を対象とした実験動物用訓練システムの設計、試作

・NIRSや脳波計測、経頭蓋磁気刺激等による神経生理学的評価

・実験動物による評価実験

・共同研究先と連携した試作機の検証、実験動物用訓練システムの完成


3.オーダーメイド義肢装具開発の効率化

・義肢装具士のスキルの定量化、有限要素法(FEM)によるシミュレーション、技師ソケット応力実計測

・義肢装具製作所や3Dプリンタメーカーとの連携による設計支援

・設計支援システム開発のためのデータベース構築、プロトタイプ開発

・義肢装具士や義肢装具使用者による評価実験、システム改良


※脳卒中片麻痺や脊髄損傷、パーキンソン病などによる運動機能障がいを想定




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