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開催報告:芝浦工業大学gERC※の研究紹介

2017.10.31
※グローバルエンジニアリングリサーチセンター
日時: 2016年10月31日(火) 15:30~17:00
場所: 芝浦工業大学芝浦キャンパス 1階ラウンジ

芝浦工業大学の強みは、長年の理工学教育を通じて培った社会との連携、アジアとの連携である。日本が直面し、アジアの近未来の課題でもある「グリーンイノベーションの創出」「QOL向上」「超スマート社会の実現」に対処すべく、基礎研究から社会実装までをシームレスに実践する場として「gERC」を組織化する。先導して活動を行っている下記3つのプロジェクトについて、ポスター展示形式による研究紹介を行った。


■テーラーメイドマテリアル工学研究センター

低環境負荷のものづくりの基盤技術の構築を実現させるための国際研究開発拠点(芝浦型gERC)を構築し、グリーンイノベーションの創出に繋げる。表界面制御、量子ビーム加工、組織制御、計測制御、それぞれの専門性を有機的に連携させることで、社会的なニーズに合わせた本学独自の材料創製技術を確立する。


■QOL向上とライフサイエンスコンソーシアム

芝浦工業大学が積み上げてきた工学的手法を多面的に展開することで、モバイルヘルスケアによるセルフメディケーション、ドラッグリポジショニングや感性科学を応用した創薬、分子インプリント法による治療薬モニタリング、予後の速やかな改善につながるリハビリテーション技術の開発を推進し、総合的ヘルスケアシステムを構築する。


■ロボット・自動車共進化コンソーシアム

ロボットと自動車の共通要素技術を高度化・一体化、感性的アプローチを加え、建屋内から外、街へと利用者とコミュニケーションをとりながら自律移動する一人乗りミニEVを開発し、ロボットネットワークシステムとの融合により、高齢者や社会弱者の生活支援・活力向上や、安全で安心な社会生活(おもいやり共感コミュニティ)の実現を目指す。







日本酸化ストレス学会関東支部会で、芝浦工業大学の取り組みを紹介しました

2016.12.17

2016年12月17日、豊洲キャンパスにて、日本酸化ストレス学会関東支部会が開催されました。メインプログラムとなるシンポジウムで、「健康長寿社会に向けたライフサイエンスイノベーションの提案」として、芝浦工業大学によるブランディング事業推進活動を紹介しました。会場には、各大学や研究機関の研究者約60名超が集い、本コンソーシアムの対外的な情報発信のキックオフとなりました。


【シンポジウム演題・シンポジスト】

●「高齢者を対象とした在宅での速さを意識したカーフレイズトレーニングがもたらす効果」

赤木亮太(生命科学科)

・素早い力を発揮する能力、転倒リスクを軽減するために、高齢者でも自宅でできるトレーニング法の効果を検証し、主に神経筋の適応による効果が確認できた。今後、筋力トレーニング手法のブラッシュアップに取り組んでいく。


●「神経分化誘導作用をもつ新規ビタミンK誘導体の創製」

須原善智(生命科学科)

・ビタミンKの構造を修飾することで、強力かつニューロンへの選択的な分化誘導活性を持つ化合物を開発した。今後は作用メカニズムの解明を目指していく。


●「分子インプリント高分子を用いた薬剤監視用センサの開発」

吉見靖男(応用化学科)

・治療薬モニタリングは、薬効の発現、または副作用や耐性菌の抑制などの観点から重要だが、現在は高価で時間がかかる。分子インプリント高分子を用いて簡便で経済的な血中薬剤定量法を開発した。治療用のセンサとして応用を目指す。


●「ニューロリハビリテーションに基づく歩行訓練システムの開発」

山本紳一郎(生命科学科)

・脊髄損傷者の新しい歩行リハビリテーションプログラムに資するロボット型歩行訓練機器(AirGant)を開発した。


これらの研究は、メタボリックシンドロームといった生活習慣病から、認知症や脊髄損傷など重大な疾患までへの対応
今後、本コンソーシアムでは、2月15日〜17日の「メディカルジャパン2017大阪」へのブース出展・セミナーにより、対外的な情報発信を継続すると共に、より各研究内容の深化、連携の促進を進めていきます。






芝浦工業大学「QOL向上とライフサイエンス」コンソーシアム
〒337-8570 埼玉県さいたま市見沼区深作307