ヒトを含む生物は環境の変化を感覚器で捉え、神経活動を介して、それを認識し応答する。一方近年では、高齢化による退行性変化や慢性疾患の予防・治療に対して、運動・食・香り・音楽・会話・触れ合いといった感覚刺激の有効性が着目されている。更に現在、感覚機能を搭載する次世代型AI開発も進められている。
しかしながら、このような生体応答を左右する“感覚”の認識メカニズムは十分に解明されているとは言えない。またヒトの脳機能を理解するため、様々な工学技術が開発されているものの、検出したシグナルの解釈については、活発な議論が交わされている。
本コンソーシアムでは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚・痛覚・圧覚・機械感覚・運動感覚などの感覚すなわちBio-inteligence(BI)に関する基礎研究と応用研究を融合し、近い未来においてヒトが、身体的・精神的・社会的に良好な状態、すなわちwell-being な社会を実現するために役立つ新たな技術開発を目指す。
具体的には、以下の3領域についての研究開発を推進する。
・感覚の認識メカニズムの解明
・感覚の認識メカニズムを解明するためのツール開発
・感覚刺激が惹起する生体応答の臨床的評価法開発
Members
赤木 亮太 Ryota Akagi | システム理工学部・生命科学科 | 骨格筋バイオメカニクス・高齢者トレーニング |
福井 浩二 Koji Fukui | システム理工学部・生命科学科 | 神経変性・認知 |
花房 昭彦 Akihiko Hanafusa | システム理工学部・生命科学科 | 福祉機器システム・義肢装具設計支援システム |
廣田 佳久 Yoshihisa Hirota | システム理工学部・生命科学科 | ビタミン・分子生物学 |
堀江 亮太 Ryota Horie | 工学部・通信工学科 | ブレイン‐コンピュータ・インターフェース(BCI)・簡易脳波計・ 簡易生体信号計測 |
北川 理 Osamu Kitagawa | 工学部・応用化学科 | 有機合成化学・キラル医薬品・構造有機化学 |
越阪部 奈緒美 Naomi Osakabe | システム理工学部・生命科学科 | 機能性食品、臓器円環・自律神経 |
佐藤 大樹 Hiroki Sato | システム理工学部・生命科学科 | 脳機能計測(NIRS,fMRI)・脳科学応用・認知心理学 |
須原 義智 Yoshitomo Suhara | システム理工学部・生命科学科 | 有機合成化学・分子シミュレーション |
山本 紳一郎 Shinichiro Yamamoto | システム理工学部・生命科学科 | バイオメカニクス・リハビリ工学 |
吉見 靖男 Yasuo Yoshimi | 工学部・応用化学科 | 神経伝達物質イメージング・治療薬モニタリング(TDM)・バイオセンサ・ 分子インプリント高分子 |
吉村 建二郎 Kenjiro Yoshimura | システム理工学部・機械制御システム学科 | 生物物理・細胞生物学・バイオセンサ |
アズハム ズルカルナイン Azham Zulkharnain |
システム理工学部・生命科学科 | マイクロバイオーム・酵素工学 |