「ものづくりサービス化」は、製造業の生き残りをかけた、生産性の更なる向上と新たな付加価値の創造への弛まぬ挑戦です。
生産性向上はもう古い、やりつくした、という声がありますが、常に更なる向上の余地はあるのではないでしょうか。製造業だからサービスはわからない、付加価値はモノではない、という声がありますが、ものづくりだからこそ付加価値をつければ買い手や使い手の満足が高まるのではないでしょうか。
また、生産性向上の基礎となる標準化と付加価値創造に必要な新規性は二即背反の要素であるという考え方もあります。しかし、もし企業がこれら両方を実践する知恵を備えていれば、技術の進化や環境の変化による厳しい市場競争を乗り越えることができるでしょう。
ものづくりサービス化を実現するには、それを牽引する人材育成から始める必要があります。そこで本学は、企業の方々と共に「ものづくりサービス化」コンソーシアムを設立しました。
コンソーシアムを通じて企業の課題や人材育成教育への要求を共有し、本学はそれらを反映した「ものづくりサービス化教育」を構築・展開します。ここで育成されたリーダー達が実践知と新たな課題を再びコンソーシアムへ伝えることで、更なる教育へのニーズが生まれ、大学院教育も進化する―このような産学連携による循環型教育を形成していきます。