産学連携PBL・共同プロジェクトの事例
事例:その1
職人の技術継承とブランド構築をめざして
鋳造・金属加工会社 東日本金属株式会社 様
課題
- 受注生産型の経営を続けてきたが、将来を見据え、自社ブランドを構築するなど経営の柱となりうる新規事業分野を創ることで、技術を後世へ伝えていきたい。
- しかし自社の強みである職人の暗黙知を伝えることが難しい。
解決策:【エスノグラフィー調査】職人の”暗黙知”を観察
- 「職人の暗黙知」は次の3つに分類でき、共有が可能になった。
- 職人の技術を共有化することで他社が真似できない技術を生かしたに事業に傾斜し、その他を外注することで人手の確保も可能となる。
企業の声
- 社内、社外問わず技術を説明することの重要さに気づかされました。
事例:その2
多種少量生産の効率化と新製品開発
金属部品請負製造会社 荻野工業株式会社 様
課題
- 売上・材料・人件費の合計による原価管理を行ってきたが、どの製品の価値がより高いかはわからない。
- 製品別の価値を把握したい。
解決策:【センサーを活用した自動計測システムの構築と試行】
- 工程毎の所要時間を表に手書き、さらに集計していては手間がかかりすぎる問題を解決する手段として、センサーとタブレット端末を利用。
- コストをおさえて生産時間を自動算出し、製品の価値をデータ化するシステムを提案、実験を行った。
企業の声
事例:その3
顧客と企業の認識ギャップ分析から市場拡大
海外日系企業
課題
- タイ国内向けに新開発した業務用乳製品の市場拡大のために、生活・商習慣・製造環境などの日本との違いを理解したい。
解決策:【エスノグラフィ調査】顧客や工場を観察
- 調理、販売、サービス、購入など様々な場面に入り込み聴き取りや録画を実施。
企業の声
- これが学問に基づいた調査であることを再認識した。
- 顧客の声が経営層に届いていなかったことに気づかされた。