研究の概要・特徴
光照射と溶液塗布を用いた有機フィルム上への高ガスバリア膜の簡便低コスト低温形成技術を開発しました。この手法により、脂環式ポリイミド上に緻密SiO2膜を形成することで、高耐熱性・高透明性・高ガスバリア性を併せ持つ高機能フィルムの作製が可能となります。
従来の真空蒸着法やスパッタ法と比較し、簡便な溶液塗布法により大気圧下、100℃程度の温度でガスバリア膜を形成できるため、低コスト低温ガスバリア膜形成技術として非常に優れています。
溶液塗布法を用いているため、有機フィルムに限定せず、多様な膜やフィルムに高ガスバリア膜を形成することができます。