研究の概要・特徴
エレクトロウェッティング(電気的に濡れ性を制御する技術)を応用し、液体金属の挙動を制御する事で熱の移動方向を制御する熱スイッチの開発を行っています。
エレクトロウェッティングとは、誘電膜の静電エネルギーを増加させると、上部に配置した液滴の固液界面張力が、増加した静電エネルギー分だけ減少し、液滴形状(濡れ性)が変化する現象です(右図)。
高精度な電極成形や表面処理技術により、装置の大幅な小型化と省エネルギー化に優位性がある点が本研究の特徴です。
現在、磁気冷暖房システムにおける熱輸送を担う要素技術として研究を進行中で、電極成形や成膜技術が性能に重要となります。