研究の概要・特徴
産業応用分野でのダイレクトドライブリニアモータは高推力特性が要求され、この要求に答えるものとして低速で高推力を持つリニアバーニアモータの開発を行っています。実用化に向けて、構造上の問題のいくつかの欠点に対して、以下の改善策を実施しています。
・磁束の流れが同一になるように磁石配置変更を行ない、巻線の巻直しを可能にし、端効果の影響を減少
・現在のモデルにおいて推力密度は低下するが、可動子磁石の削減により、磁石使用量の67%以上を削減
・簡易磁気回路における不平衡磁束の検討による推力脈動の低減
従来モデルと比較して推力密度は低下したが、一般的なリニアステッピングモータに比べ推力密度、推力定数、推力の質は何れも高く、制御性も十分に高いことが確認でき、実用化への目途がついています。