研究の概要・特徴
制御工学を施設園芸や駆動システムに応用し、新しい付加価値を創造する研究を行っています。
ビニールハウス栽培では温度/湿度/CO2濃度/日照などの制御が非常に重要ですが、これらは農家のノウハウに依るところが大きく、自給率が低い上に農業人口の減り続ける日本では技術の伝承が大きな課題になっています。
木質ペレット焚きヒータによる温室加温は、重油価格変動を受けにくく、また二酸化炭素も増やさない新しい方法です。本研究の成果は、この加温方法のデメリットであった長い点火/消火時間、および、点火/消火(On-Off)の頻度制約問題を解決し、同時に燃費の改善を行い、その有効性を実温室で最大限に引き出すことができました。
バイオマス燃料を用いた温室の温度制御が簡単に実現可能で、同時に燃費も改善できます