芝浦工業大学 研究支援のお知らせ

【文科省】平成28年度「次世代加速器要素技術開発プログラム」の公募について

1.公募概要

先端学術研究から産業応用に至るまで広範な分野における研究開発を支える放射光施設や中性子線施設等の光・量子ビーム施設、先端高度医療を可能にする医療用加速器、高エネルギー物理学のフロンティアを開拓する高エネルギー加速器をはじめ、様々な分野において先端的な加速器が基盤技術として用いられています。これらの分野において、これまで実現が困難であった革新的な利活用技術を実現し、利用の裾野をさらに拡大していくためには、現状に比べ格段に高いビーム性能を有する次世代加速器の開発が必要となります。こうした次世代加速器につながる高性能化、小型化、省エネ・低コスト化、高効率化等を可能とする共通性の高い加速器要素技術としては、以下の4つの観点が挙げられ、これらを踏まえた要素技術開発に取り組むことが重要です。

(a)次世代加速器開発における枢要な要素技術
(b)広範な分野で利用される次世代加速器に応用可能な要素技術
(c)常伝導/超伝導加速システムのいずれとも整合的な要素技術
(d)5年以内に開発・実証が見通せる要素技術

そのため、「光・量子科学研究拠点形成に向けた基盤技術開発」事業において平成28年度に開始する次世代加速器要素技術開発プログラムでは、上の(a)~(d)に合致する要素技術に係る開発課題のうち、具体的な応用・展開先を含めて学界等における議論が先行的に進められており、かつ国際競争の観点からも優先度の高い課題として、「リング型加速器への電子ビーム等の高精度入射技術及びシステムの開発」に取り組みます。

2.事業内容

現状の加速器システムの性能を制限する要素の1つに、リング型加速器に入射する電子ビーム又は陽電子ビーム(以下「電子ビーム等」という。)の振動振幅の大きなことが挙げられます。次世代の加速器システムにおいては、システム性能の飛躍的な向上に必要な技術的ブレークスルーとして、下記の技術要件が求められます。

(1)入射時の電子ビーム等の振動振幅の抑制
(2)入射の安定性確保
(3)高い蓄積電流までの積み上げ入射

これらの技術要件(1)~(3)を同時に可能とする次世代加速器の入射技術は、例えば、更なる低エミッタンス化の求められる次世代放射光施設の蓄積リングや高エネルギー加速器実験施設のダンピングリング等においても欠かせないキー・テクノロジーとなるものです。本技術に関しては、例えば欧米の大型放射光施設の中長期的な高度化計画においても重要な要素技術として位置付けられており、その実現に向けた技術開発において優位に立つことは、我が国が引き続き世界の加速器科学をリードし、次世代のイノベーションを牽引していく上で重要な意味を持つものです。
そのため、今回の公募では、技術要件(1)~(3)を満たし、かつ国際競争の観点からも優先度の高い課題として「リング型加速器への電子ビーム等の高精度入射技術及びシステムの開発」に係る課題を募集します。

3.申請期限

平成 28 年 5月 27日(金)~ 6月 17 日(金) 必着

詳細については、公式サイトをご確認ください。
文部科学省 ホームページ
»http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1371404.htm

4.学内申請について

申請をご希望の場合は、学内申請書に必要事項をご記入いただき、担当までお知らせ下さいますようお願い申し上げます。
・学内申請書提出期限:平成28年6月3日(金)

また、機関へ提出の申請書の学内締切は下記の通りとさせていただきたく、お願い申し上げます。
・提出申請書 学内締切:平成28年6月10日(金)

学内申請書はこちらをご利用ください

【学内様式】競争的資金(外部資金)応募申請書2015

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