【文科省】平成27年度「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業」の公募について
1.公募概要
「国家課題対応型研究開発推進事業」は、科学技術政策の遂行の観点から、国が直接実施する必要のある研究開発活動について、優れた提案を採択する競争的資金であります。この中に「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業」も位置づけられます。
2.事業内容
『戦略的原子力共同研究プログラム』
【テーマ1】原子力利用に係る安全性向上のための基礎基盤研究
一般的な原子力利用に係る安全研究であり、必ずしも発電用原子炉に関するものに限らず、研究炉やバックエンドに関するものも含めて原子力利用に係る安全性向上に資するもの。特に海外で拡大する原子力利用の諸局面において、我が国が安全性向上技術の優位性を獲得し、世界の原子力利用の安全をけん引するような斬新な技術開発に資するための研究、例えば、更なる安全性向上のための安全評価・実装技術、先進的な計装・制御システムの研究開発、抜本的な安全性向上のための新素材を用いた被覆管等の研究開発、事故耐久性の高い先進燃料の研究開発、安全上重要な機器の経年劣化メカニズムの解明、及び過酷事故回避関連技術の高度化等に係る基礎的・基盤的研究を推進する。
【テーマ2】高温ガス炉に係る基礎基盤研究
水素製造を含めた多様な産業利用が見込まれ、固有の安全性を有する高温ガス炉は、原子力利用の多様化への貢献が期待されているところであり、将来の実用化を見据えた要素技術の研究開発を着実に進めていくことが重要である。そのため、高温ガス炉固有の技術、熱利用技術の高度化に関する研究開発や高温ガス炉の安全性向上に資する技術等に係る基礎的・基盤的研究を推進する。
【テーマ3】放射線影響・低減に係る基礎基盤研究
東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故により生じた放射性物質による被ばく線量の低減や汚染に対する不安の解消等に資する研究を着実に進めていくことは、原子力利用を進めていく上で、重要な課題である。今回の事故を通じて得られた教訓を生かしながら、合理的な防護基準策定のための小児をはじめとした放射線感受性の定量的評価に関する研究や、低線量・低線量率長期被ばくの影響解明に向けた研究(内部被ばくに関する研究を含む)、放射線リスク低減化等に向けた研究等を推進する。なお、除染に係る実証技術開発については募集対象外とする。
【テーマ4】原子力におけるリスクコミュニケーション等に関する研究
東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故に伴って放出された放射性物質による健康や環境への影響についての国民の関心が高まる中、原子力の潜在的リスクの評価やそのマネジメントの在り方、事故が発生した場合の対応等に関して様々な社会的課題が顕在化してきており、国民をはじめとするステークホルダーとの相互理解の在り方等を踏まえた課題の解決に資する研究を推進する。
【テーマ5】放射線影響・低減に係る基礎基盤研究
原子力利用の今後の在り方を考えていく上では、エネルギー源としての原子力のみならず様々な社会的・国際的課題の解決に資する技術革新につながる研究を行うことは重要である。そのため、これまでの既存概念の枠にとらわれない原子力利用の新たなシステムに関する要素技術等、強いインパクトを持った原子力に関する新たな知見の獲得や研究開発シーズを創出するための基礎的・基盤的研究を推進する。
3.申請期限
平成27年5月8日(金)~平成27年6月25(木)17:00(厳守)
詳細については、公式サイトをご確認ください。
JST ホームページ
»http://www.jst.go.jp/nuclear/application/h27_sen.html
4.学内申請期限
申請をご希望の場合は、学内申請書に必要事項をご記入いただき、担当までお知らせ下さいますようお願い申し上げます。
・学内申請書提出締切:平成27年6月11日(木)
また、機関へ提出の申請書の学内締切は下記の通りとさせていただきたく、お願い申し上げます。
・提出申請書 学内締切:平成27年6月18日(木)
学内申請書はこちらをご利用ください
お問い合わせ先
芝浦工業大学
産学官連携・
研究支援課
〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5(豊洲キャンパス 研究棟3階)
TEL:03-5859-7180/FAX:03-5859-7181
E-mail:sangaku@ow.shibaura-it.ac.jp