女子の理系進路選択における親の意識の影響に関する調査・分析

関連研究

研究代表者 林裕子

基盤研究B 2007年度~2009年度
「先端医療分野のレギュレーションギャップ・マネージメントに関する研究」

先端医療分野において、イノベーション発生後に起こるイノベーションを利用するためのルールが組成されないレギュレーション・ギャップの状態を説明する分析フレームワークを構築した。林裕子の研究実績に基づき、組織間の翻訳機能を解析するプリンシパル・エージェントと境界組織の分析フレームワークを用いてDNAチップ診断薬の日米の事例分析を実施し、日米における規制組成過程の違い及び規制組成において実質的に規制当局とメーカーを媒介している境界組織の違いを分析し、米国ではFDA主導による統合型の規制組成過程が存在し、規制組成のための研究活動を実施しているが、日本側では規制当局の機能が経済産業省・厚生労働省に分散し、規制組成のための研究活動が脆弱であることを明らかにした。 (研究代表者 東京大学 特任教授 加納信吾に協力研究者 林裕子として参加。)

研究分担者 河野銀子

挑戦的萌芽研究 2011~2012年度
「高大接続の新機軸―「文理分離」を超えるために―」

全国の高校を対象とした教育課程分析と新聞記事検索による社会背景の分析を実施中。(研究代表:河野銀子)

基盤研究B 2011~2013年度
「公立高校の女性管理職に関する研究~都道府県別分析を軸として~」

公的データに基づく都道府県別分析のほか、公立高校の女性校長(元校長を含む)に対するインタビューを実施し、男性校長との比較検討を進めている。なお、女性校長のみの分析を中心とする内容の論稿をまとめ、すでに刊行している。(研究代表:河野銀子)

基盤研究C 平成20~22年度
「理工系大学・学部における女子学生低比率の構造分析~ジェンダー平等に向けて」

理工系大学・学部に女子が少ない実態の詳細を探り, その背景を大学の構造的側面に注目して検討した。理工系大学・学部の入学者に占める女子学生比率に,女性教員比率が与える影響や学部の入学難易度との関係を明らかにした。(研究代表:河野銀子)

若手研究A 平成16~18年度
「科学分野への女子のアクセス拡大に関する研究―高校における文理選択に注目して―」

大学生を対象とした調査を実施し,高校時の「文理選択」の実態を把握した。その結果,女子の進路選択には,高校教師からの影響を男子より強く受ける傾向がみられた。教師の性別は聞いていないが,自由記述や高校教師の男性比率の高さなどから推測すると,女子が男性教員によって文系に水路付けられていることがうかがわれ,高校の女性教師の比率や地位が女子の進路選択に与える影響が小さくないことが示唆された。(研究代表:河野銀子)